2月 26, 2024 19:50 Asia/Tokyo

日本の月無人探査機「SLIM」が、月夜の低温を克服して再び通信を確立させました。

日本の複数のメディアによりますと、先月日本初の月面着陸に成功し、調査を行ったあとに「休眠状態」に入っていた無人探査機「SLIM」について、JAXA宇宙航空研究開発機構は月の夜の低温を乗り越えて通信を再び確立したと明らかにしました。

JAXAはまた、「今後は、搭載した特殊なカメラなどの運用が可能と判断できれば新たなデータを取得したい」としています。

JAXAなどが開発した無人探査機「SLIM」は先月、日本初となる月面着陸に成功しましたが、想定とは異なる姿勢で着陸したため、太陽電池の向きに太陽が当たるのを待って着陸からおよそ8日後までに地上との通信を再び確立し、搭載されている特殊なカメラを使って月面の岩石から月の起源を探る調査を行いました。

その後、着陸地点が夜に入ったため、先月31日の通信を最後に「SLIM」は「休眠状態」に入っていました。JAXAによりますと、「SLIM」はおよそマイナス170度まで下がる月の夜に耐える設計になっていませんでしたが、着陸地点が昼に入ったことから通信を試みたところ、25日日曜午後7時ごろ再び通信を確立できたことが明らかになりました。もっとも、探査機内の通信機器の一部の温度が100度を超えていたため、故障を防ぐために運用を短時間に制限したということです。JAXAなどは26日月曜夜にも再び通信を試み、搭載した特殊なカメラなどの運用が可能と判断できれば観測を行い、新たなデータを取得したいとしています。

 


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