7月 30, 2017 18:09 Asia/Tokyo

稲田朋美防衛大臣の辞任は、更なる社会進出、そして政界への進出を果たそうとしていた日本の女性を再び失望させました。

稲田防衛大臣は、日本の自衛隊が南スーダンのPKO国連平和維持活動に参加した際の、現地の治安状況に関する日報を隠蔽した疑いにより、辞任しました。

稲田防衛大臣

 

稲田大臣は28日金曜朝、安倍総理大臣に辞表を提出しました。

稲田大臣は安倍首相に最も近い政治家の一人とみなされており、安倍首相も、この1年間、常に稲田大臣を支持してきました。

女性が輝く日本社会と、女性閣僚の増員は、安倍政権の選挙における最も重要なスローガンの一部でした。

安倍首相はくり返し、日本の政治における女性の役割の強化に向けて努力すると公約していました。また、3年前、閣僚18人のうち、女性閣僚7人を指名しました。2012年の時点では、女性閣僚の数はわずか2名でした。この7人は、最終的に一人に減りました。この女性のグループについて、安倍首相は政権内部で輝くことを期待しているとしていました。

稲田大臣は、この1年間、ほかの女性2名と共に、安倍首相の後継者として名前が挙げられていました。今回、安倍首相は危機を乗り越えることを優先し、後継者となる可能性ある人物を見限りました。

世界経済フォーラムの2016年度の世界男女格差年次報告書によれば、男女平等を示すジェンダー・ギャップ指数で、日本は144か国中111位とされています。2014年においては、114位でした。日本はエチオピア、ネパール、カンボジア、モルジブ並みの水準とされています。ここから、日本は先進国の中で、男女格差においては最悪の状況下にあります。この報告は、政治、経済、教育、衛生の分野で女性がどれだけ支援されているかを示しています。

日本の女性は、職業において、男性よりも冷遇されています。日本社会では、管理職や、収入の高い仕事は、たいてい男性が就いています。日本政府の統計では、女性管理職の割合はおよそ8%だとされています。

政界における日本の3人の女性

政界における日本の3人の女性

 

稲田大臣は、日本における3人の有力な女性政治家の一人とみなされていました。そのほかの2人に、民進党の蓮舫元代表、そして、小池百合子東京都知事が挙げられます。

蓮舫元代表

 

蓮舫元代表も、首相就任を目指していた有力な政治家でした。彼女は最近、民進党の代表を辞任しました。稲田大臣と蓮舫代表の辞任により、日本の政界における女性の地位は大きく損なわれました。

、小池百合子氏

 

一方、昨年、東京都知事選では、小池百合子氏が高い得票率で東京都知事に就任しました。

自民党の代表格とみなされていた小池百合子氏は、次期首相の座を狙っているといわれており、日本の政治的な行き詰まりを終わらせるとしています。

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