10月 09, 2018 18:51 Asia/Tokyo
  • 村上春樹氏
    村上春樹氏

ガーディアン、タイムズ、テレグラフが、村上春樹氏の新作「騎士団長殺し」への批評を掲載しました。

村上春樹氏の新作「騎士団長殺し」は2017年に新潮社から発行され、今年10月に英語圏でも出版されました。

村上氏は高い評価を得ている作家ですが、これまでノーベル文学賞の受賞を逃しています。

この作品は、村上春樹氏の14作品目の小説です。

「騎士団長殺し」英語版

ガーディアンの文学批評家のトーマスコア氏は、この作品について、「イギリスの小説家のマーティン・エイミスは、驚きが永遠に続くことはないと語ったことがあるが、その言葉は、村上氏とその作品に当てはまるだろう。村上氏は、物語を重要な場面で解放することを好むようだ。物語の構想が非常にばらばらで、読者は何が起こるか先が読めず、村上氏地震も、プロットを見失ってしまったように見える」と語りました。

タイムズのジェームズ・マリオット氏は、「騎士団長殺し」に関してそれとは異なる見解を有しています。

同氏は、「村上春樹のファンは、この新作小説の中で、自分の好む構造や内容のすべてを目にすることができる。この小説は非常に良い物語であるため、ノーベル文学賞などの大きな賞を得ることは難しいだろう。村上氏はいつもノーベル文学賞に非常に近づいていながら、受賞を逃している」と語りました。

テレグラフのレオ・ラブソン氏は、村上氏の新作に最高の星5つを与えて評価しています。

同氏はこの作品について、「ポール・オースター、パトリック・モディアノ、カズオ・イシグロといった現代作家の作品と同じように、村上氏は、惑わせるような事実を追い求めるよりも、より高いところにある秘密を追い求めているように見える。この小説の中では、すべてのことを追い求めるのではなく、わずかな事柄に満足している。これは村上氏の芸術である」と語りました。

 

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