広島で、アメリカの核実験に抗議するデモが実施（動画）

May 28, 2019 20:25 Asia/Tokyo

１９４５年の原爆投下の被害者をはじめとする広島の人々が、アメリカによる最近の核実験に抗議する集会を開催しました。

日本の英字新聞ジャパントゥデイは２８日火曜、「これらの人々は、広島の平和祈念公園内にある原爆死没者慰霊碑の前に集り、横断幕を掲げてあらゆる核実験を非難した」と伝えました。

広島県原爆被害者団体協議会の箕牧智之理事長代行は、この集会のあと、記者団に対し、「核兵器禁止条約が採択されるなど私たちに追い風が吹きつつあると思ったが、相変わらず核兵器廃絶の運動は道半ばだ。今後も国際署名などを通して世論に訴えていきたい」と語りました。

また、署名運動やそのほかの取り組みを始めるなど、世論へのアピールに向け準備中である旨を明らかにしました。

この抗議行動に参加した１２の団体はまた、在日米国大使館を通して、トランプ大統領らに抗議文書を送る意向を表明しました。

アメリカに対するこうした市民の抗議の一方で、菅官房長官は「最近のアメリカによる実験は、ＣＴＢＴ＝包括的核実験禁止条約によって禁止されている核爆発を伴わないものと承知している。わが国は、この条約の発効を具体的な核軍縮措置として重視しており、まずは発効を目指すべきだ」とコメントしました。

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