終戦から75年、全国戦没者追悼式典が開催
(last modified Sat, 15 Aug 2020 10:28:46 GMT )
8月 15, 2020 19:28 Asia/Tokyo

終戦から75年を迎えた15日土曜、およそ310万人の戦没者を慰霊する政府主催の全国戦没者追悼式が東京の日本武道館で行われました。

天皇、皇后両両陛下が参加されて開催した今年の式典へは、新型コロナウイルスの感染防止のため、20の府と県がやむなく遺族の参加を断念し、参列者の数はおよそ550人と去年の1割以下となりました。

安倍総理大臣の式辞に続き、天皇陛下が「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、全国民と共に、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」とのお言葉を述べられました。

終戦から75年を迎えて参列者の高齢化も進み、およそ8割が70歳以上となっています。このうち最年長の参列者は、「戦争は絶対やってはいけないと思います。いま政治に携わる人たちは、私たちの考えとは異質の考えを持っているような気がします。間違った方向にいかないように常に念願しています」と話していました。また、昭和20年5月にソロモン諸島で戦死した曾祖父を持つ参列者最年少の中学1年生は、「曽祖父が平和な世界を望んでいると感じたので参加しようと思いました。私は戦争を知らない世代ですが戦争についてもっと勉強し、争いのない平和な世界の願いを次の世代に引き継いでいけるように努めていきたいです」と話していました。

会場を訪れることができない遺族などが多かったことから、ことしの式典の様子はインターネット上の「YouTube」でも同時配信されました。

 

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