「核のごみ」処分場北海道寿都町の隣接自治体が申し入れへ

8月 18, 2020 18:45 Asia/Tokyo

原子力発電所から出るいわゆる「核のごみ」の最終処分場の選定をめぐって、北海道の寿都町が調査への応募を検討しているのに対し、黒松内町など隣接する3つの自治体の町村長は説明が不十分だとして、今月中にも寿都町に慎重な判断を求める申し入れを行う方針を決めました。

ＮＨＫによりますと、原発の使用済み核燃料から出る「高レベル放射性廃棄物」、いわゆる「核のごみ」の最終処分場の選定をめぐり、寿都町の片岡春雄町長は今月13日、選定の第一段階となる「文献調査」への応募を検討していることを明らかにしました。

これを受け、寿都町に隣接する黒松内町、蘭越町、島牧村の3つの町と村の町村長は18日火曜午後、緊急の会議を開き、対応を協議しました。

この中で町村長は、事前に何ら説明のないまま応募の検討が明らかにされたとして、寿都町に対し今月中にも申し入れを行う方針を決めました。

申し入れでは、「文献調査」への応募を検討するに至ったいきさつの詳しい説明に加え、調査が行われることになれば周辺の地域にも影響が避けられないとして、慎重な判断を求めるとしています。

また、地元の漁協の組合長会も「全道の漁業に与える影響は計り知れない」などとして、寿都町の片岡町長に対し、撤回を求める抗議文を提出することを決めています。

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