東京の保育園でハラール認証の給食スタート イスラム教徒の園児に安心を
東京 北区の保育園で、イスラム教の園児に安心して給食を食べてもらおうと、イスラム教で禁じられている豚肉やアルコールが含まれていないことなどを示す「ハラール認証」を受けた給食の提供が5日月曜から始まりました。
NHKによりますと、ハラール認証を受けた給食の提供が始まったのは東京 北区の認可保育園「LIFE SCHOOL 桐ケ丘 こどものもり」です。
この園には130人余りの園児が在籍していて、このうちの8人がイスラム教徒の園児だということです。
イスラム教徒の園児は年々、増加傾向にあることから、この園では、保護者や子どもたちに安心して給食を食べてもらおうと今回、ハラール認証を受けることを決めました。
イスラム教では、豚肉やアルコールが禁じられるなど食に関する厳しい決まりがあり、園ではことし7月から栄養士が講習を受けるなどして専門的な知識を学んだほか、専用の調理器具も用意しました。
今月、認証団体の審査に合格し、初日となった5日はハラールの認証を受けた処理場で処理された鶏肉を使ったタンドリーチキンや、ハムを除いたポテトサラダが用意され、ごはんや小松菜のスープとともにイスラム教徒の子どもたちに提供されました。一方、ほかの園児たちにはハムの入ったポテトサラダなどが提供され、子どもたちは一緒に、おいしそうに味わって食べていました。
ハラール認証を受けた給食を食べた3歳の男の子は「チキン、おいしいです」と、うれしそうに話していました。日本でハラール認証を受けた給食が提供されるのは珍しいということで「LIFE SCHOOL 桐ケ丘 こどものもり」の佐藤(※)よし之園長は「イスラム教の保護者からもとても喜んでもらい、私たちもうれしく感じています。海外にルーツのある子どもが増える中で、これからも園で対応できることは行っていきたいです」と話していました。(※「よし」は「示」に「羊」)
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