日本の研究グループが、月面での都市建設の可能性を発見
10月 08, 2020 20:27 Asia/Tokyo
日本放射線研究所の小平聡研究員は、月にある溶岩チューブのような地下空洞には、人が長期滞在活動を行うことができる月面基地だけでなく、都市を建設することができるとの研究結果を発表しました。
ロシアのスプートニク通信によりますと、小平聡氏は、月内部での火成活動によって形成された縦孔をテーマに、この空洞を利用して宇宙放射線による被ばくおよび小惑星から防護する可能性を探る研究グループのメンバーの一人として活動しています。
最近行われた観測で、月表面の放射線量は国際宇宙ステーションよりも高いことが分かりました。「これは人間のみならず、機材にも悪影響を及ぼすものであり、人が長期活動を行う際の障壁となる、あるいは場合によっては不可能にするものではないか」と研究者は述べています。
一方で、小平氏は、この問題を解決するのを助けてくれるのがこの空洞だと指摘し、「この縦孔は、放射線や小惑星から防護してくれるのみならず、安定した温度を維持することもできる」と述べています。しかもこれらの空洞は幅100メートル、深さ50メートルという大きさであり、十分に快適なスペースが取れることが指摘されています。
また小平氏は、日本は、地球から月面に燃料を輸送する手間や費用を減らすため、2035年までに月面燃料工場を建設する計画だと言明しています。この燃料工場実現に向けても、月の空洞が防護的役割を果たす可能性が期待されます。
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