エネオス知多製造所が生産停止へ
11月 07, 2020 21:36 Asia/Tokyo
石油元売り最大手のENEOS(エネオス)ホールディングスの事業会社ENEOSが、石油化学製品などを手掛ける知多製造所について、2021年10月をめどに生産を停止すると発表しました。
エネオスは、国内需要の低迷とアジア市場の競争激化を理由に、愛知県にある知多製造所について、来年10月をめどとした生産停止を発表しました。
日本の石油製錬業は、人口の減少と高齢化でより合理的なハイブリッド輸送機関の利用を求める声に立ち向かう中で、生産活動を縮小させています。
東京都内で記者会見したエネオスの岩瀬淳一副社長は、「パラキシレンの市況低迷により知多製造所が構造的に赤字の状態にあると判断し、この決定となった」と説明しました。
また、「知多製造所の停止により、エネオスのパラキシレン生産能力は年間40万トン減少するが、当社全体の生産量は年間300万トン以上を維持している」としました。
そして、「他の工場と比べて競争力の低かった知多製造所の停止で、全体の競争力が上昇することを見込んでいる」と述べました。
パラキシレンは、ポリエステル繊維やペットボトルの原料となる化学化合物です。
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