スズキの鈴木会長が6月退任 相談役に就任
2月 24, 2021 18:54 Asia/Tokyo
自動車メーカーのスズキは24日、鈴木修会長(91)が6月の株主総会後に会長を退き、相談役に就任すると発表しました。
ロイター通信によりますと、スズキは退任の理由を、今年4月からの5年間の中期経営計画を策定し、2030年、50年に向けた経営の方向が定まったためとしています。
鈴木会長は社長・会長として40年以上にわたってスズキの経営を主導し、徹底して現場にこだわる強いリーダーシップを発揮して、社長就任時に売上高3000億円規模にすぎなかったスズキを3兆円企業にまで成長させました。
同社は軽自動車メーカーとしてトップの座を確たるものにしたほか、1983年には日本車メーカーとして初めてインド進出を決め、同国の乗用車市場でシェア首位を今も維持しています。また、ハンガリーでの現地生産、米ゼネラル・モーターズとの提携なども進め、19年にはトヨタ自動車との資本提携も果たし、次世代に経営を委ねる基盤づくりを整えています。
鈴木会長は銀行勤務を経て、1958年に鈴木自動車工業(現スズキ)に入社しました。スズキ創業家で2代目社長の鈴木俊三氏の娘婿となり、78年に社長に就任、2000年からは会長を務め、08年12月には再び社長を兼務した後、15年に長男の俊宏氏に社長職を託し、16年には最高経営責任者(CEO)も譲り、会長としてこれまで経営に携わってきました。
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