自衛隊が、28年ぶりの最大規模演習検討 島しょ部の有事想定し
3月 23, 2021 16:02 Asia/Tokyo
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自衛隊の全国規模の演習
陸上自衛隊が、島しょ部での有事などを想定した過去最大規模の演習の開催を、今年9月から11月にかけて検討していることが分かりました。
沖縄タイムスによりますと、自衛隊の全国規模の演習は28年ぶりで、ほぼ全隊員の約14万人が参加する見通しとなります。
この演習は、尖閣諸島周辺で中国が活動を活発化させるなど安全保障環境が厳しさを増す中、抑止力をアピールし、けん制する狙いがあると予想されます。
演習の拠点地は最終調整中となっています。防衛省によれば、全国規模の過去4回行われている演習は、平成以降では2度目となり、直近の1993年は、3週間で約14万人が参加しました。
演習では方面隊規模で実施している機動展開訓練などを全国的に行い、戦術技量の向上を図るとされ、2021年度予算案には、各部隊の移動や訓練資材を取得する経費として約22億円を計上しました。
陸自は昨年、方面隊では最大規模となる実動演習を北部と西部方面隊で行い、隊員約1万6千~1万7千人が参加しました。今秋に予定する演習は、この8倍以上の参加数が見込まれます。
陸自は防衛大綱や中期防衛力整備計画に基づき「常時継続的な機動」のノウハウを積み上げており、その成果を全体で確認する意味合いがあるとみられています。
現在訓練実施に向けた最終調整を進めており、近く概要が公表される予定です。
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