北海道と札幌市が「医療非常事態宣言」、医療体制危機的状況受け

May 05, 2021 19:24 Asia/Tokyo

札幌市で新型コロナウイルスの感染が急速に拡大し、医療体制が危機的状況にあるとして、北海道と札幌市が5日水曜、医師会や医療関係団体とともに「札幌市医療非常事態宣言」を発令しました。

NHKによりますと、この宣言では札幌市内の状況について「感染者の急増で入院患者が過去最多となり、入院が必要な人でも市内の医療機関では受け入れ先がなく、市外の医療機関への搬送依頼を迫られている」とされています。

さらに、「このままでは、入院できず自宅などで待機する患者が数多く発生し、入院待ちの間に亡くなる最悪の事態も発生することが危惧される。医療の非常事態とも言える状況で、札幌市の医療体制はもう限界だ」となっています。

そして、道や札幌市などは市民に対し、感染拡大を抑え込むためマスクの着用や消毒、社会的距離の確保など基本的な対策を講じるとともに、市内では可能な限り外出や他地域との往来の自粛を徹底し、飲食の場面での感染リスクを下げるための行動を実践するよう協力を要請しています。

ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。