豪規制当局、カンタスとJALの共同事業を認めない方針

May 06, 2021 19:06 Asia/Tokyo

ACCCオーストラリア競争・消費者委員会が、豪カンタス航空とJAL日本航空が申請した共同事業を認可しない方針を示しました。

フランス通信が6日木曜、報じたところによりますと、ACCCは同日、豪カンタス航空とJAL日本航空が申請した運賃設定やコードシェア、運航スケジュールをめぐる共同事業契約について、運賃値上げにつながる可能性を理由に、認可しない方針を示しています。

新型コロナの感染拡大前、東京と豪シドニー、メルボルンを結ぶ路線は、事実上両社による寡占状態が続いていました。

カンタスは昨年末に申請したJALとの5年契約について、豪、日本、ニュージーランドの29都市間を結ぶ路線で乗り継ぎの利便性を高めることで、新型コロナウイルス流行の影響からの復興を促進し、「顧客サービスを向上させる」と主張していました。

しかし、ACCCは両社が提携すれば「競争を深刻に阻害」し、「カンタスとJALが乗客獲得のため競争する可能性が完全に排除される」と指摘した上で、航空会社の回復を支援するため例外を認める可能性はあるとしつつ、長期的な競争の低下と引き換えにはできないと説明しています。

なお、ACCCは5月27日までカンタスとJALから意見提出を受け付けており、その後、最終決定を下す意向です。

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