労働団体などが都内で集会、最低賃金大幅引き上げを訴え
7月 08, 2021 19:05 Asia/Tokyo
8日木曜、労働団体などが東京都内で集会を開き、働く人が安心して生活できるためには最低賃金の大幅な引き上げが必要だと訴えました。
NHKによりますと、最低賃金は企業が労働者に最低限支払わなければならない賃金で、都道府県ごとに金額が決められています。現在、全国平均は時給902円となっています。
労働団体の「全労連」が8日木曜、東京都内で集会を開き、小畑雅子議長が「コロナ禍で非正規雇用で働く女性などが生活できないほどの低い賃金であることが浮き彫りとなった」と述べ、最低賃金の大幅な引き上げが必要だと呼びかけました。
集会に参加した60代の女性は、「去年は最低賃金が上がらなかったので、ことしこそは大幅に引き上げてほしい」と話していました。
最低賃金をめぐっては、中小企業でつくる経済団体などから、新型コロナウイルスの影響で業績が悪化した企業がさらに苦しい状況に追い込まれるとして、大幅な引き上げは見送り今の水準を維持するよう求める声が出ています。
7日水曜には、厚生労働省で中央最低賃金審議会小委員会の第3回会合が行われました。昨年度の同審議会では、最低賃金は今の水準が適当とされ、全国平均額は前年度比で1円上昇の902円にとどまりました。
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