視点
日本でのモデルナ製ワクチン使用の中止
日本政府が、異物混入を理由に米モデルナ社製ワクチンの使用見合わせを発表しました。
アメリカ製ワクチンの使用が中止されるのは、今回が初めてではありません。
米ニューヨークタイムズ紙によりますと、アメリカ国内では不純物の混入を理由に7000万回以上分のワクチンの接種が中止されました。米東部メリーランド州ボルチモアにある製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン・J&J社の工場では、誤った抗コロナウイルス成分が混入したことから、1500万回分が廃棄処分になるという事態に至っています。
注目すべき点は、これらのワクチンのうち約1000万回分がEU欧州連合、カナダ、南アフリカに輸出されていたことです。このため、アメリカ国民もコロナワクチンの接種を受けようとしないのです。こうした状況により、バイデン米現政権は国民にワクチン接種を奨励するため、接種者に100ドルを支給するという方策決定に踏み切りました。
FDA米食品医薬品局のスティーブン・ハーン長官はこれについて、「コロナワクチンの接種に対する米国市民の抵抗は大きな問題であり、当局はこれらの恐れや懸念の解消に取り組んでいる」と述べています。
CDC米国疾病管理予防センターとFDAが、米国を含む同国のワクチン接種の中止を求めた主な理由の1つは、ワクチン接種者の一部に血栓症が見られたほか、血小板の大幅な減少が報告されたことにあります。
一方、FDAは、アメリカのジョンソン&ジョンソン、ファイザー、モデルナの各社により製造されたワクチンの、非常にまれではあるものの潜在的な危険とされる副作用について警告しています。
また、この報告によりますと、米国でこれらのワクチン接種を受けた人々の間では、筋力の低下や、時として麻痺を引き起こすギランバレー症候群と呼ばれる神経学的合併症が現れたことが報告されています。
モデルナ社のワクチン接種を受けたある人物は、その副反応に関して、「私はワクチン接種から8時間後、ベッドを離れることができず、呼吸器系の問題をも発症した」と語りました。この接種者の話では、そのほかの副作用としては、あごが激しく震え、歯がガチガチと音を立てたということです。
フィンランド、オランダ、スペイン、ノルウェーでは、モデルナ社およびファイザー社のワクチン接種による副作用について多くの報告が発表されており、世界規模でこうしたワクチンへの不信感が高まっています。
ニューヨークタイムズがCDCの話として報じたところによりますと、複数名の青少年および若者に見られた心臓の問題および炎症に関する報告は、筋肉の炎症を起こした接種者がいるとしています。
いずれにせよ、モデルナ社やファイザー社などのアメリカ企業が製造したワクチンの安全性の問題や副反応の発生に関する多くの報告は、ワクチン接種者を別の種類の病気やさまざまな副反応に巻き込むための本格的かつ組織的な工作が進行中であり、しかもアメリカがこの方向路線において、自らの同盟国である日本にさえ容赦しないことを如実に物語っています。
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