沖縄南方海上で海保の巡視艇が立ち往生、漂流中の軽石吸引で
10月 24, 2021 14:00 Asia/Tokyo
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沖縄県糸満市の南方海域で、航行中の海上保安部の巡視艇
沖縄県糸満市の南方海域で、航行中の海上保安部の巡視艇が、漂流していた軽石を吸い込んで航行不能になりました。
NHKが24日日曜、沖縄・中城海上保安部の報告として報じたところによりますと、日本時間23日土曜午後6時20分ごろ、沖縄県糸満市の喜屋武岬の南方およそ55キロの海上を射撃訓練を終えて航行していた巡視艇「しまぐも」が、エンジンの冷却装置に軽石を吸い込んで立ち往生となりました。
これを受け、ともに射撃訓練を行った巡視船「いしがき」が救出に向かい、ロープを使って同日午後9時半すぎに巡視艇の曳航を開始し、沖縄市とうるま市にまたがる中城新港に向かっています。
このトラブルによる乗組員9人に、けがなどはないということです。
また海上保安部によりますと、沖縄近海には小笠原諸島の海底火山から噴出したと見られる大量の軽石が漂流していて、巡視艇はこれを回避しながら航行していたものの、吸い込んでしまったということです。
海上保安部では、沖縄近海を航行する船舶に対し軽石の吸い込みに十分注意するよう呼びかけています。
NHKのヘリコプターの動画からは、中城湾の沖合の海面に大量の軽石とみられるものが帯状に漂っており、軽石とみられるものは、セメントのような色をしていて波の動きにあわせて動いている様子が確認されています。
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