日本で、原油価格の高騰などがクリスマス商戦にも影響
(last modified Sun, 21 Nov 2021 12:01:18 GMT )
11月 21, 2021 21:01 Asia/Tokyo
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クリスマスまで1か月余りとなった日本で、コロナ禍でのクリスマス商戦の行方が注目される中、今年は様々な要因が重なって値上げや品不足など異変が生じています。

NHKが21日日曜、報じたところによりますと、その1つがクリスマスの目玉とされるケーキです。

東京 恵比寿と中野に店を構えるある洋菓子店は、海外の産地の天候不順や原油価格高騰の影響などにより、物流費が高騰していることから、ケーキを作るのに必要な小麦粉や砂糖、チョコレート、それにイチゴなどの仕入れ価格が上がり続けていることを明らかにしました。

このため、増えたコストの吸収は難しくなったことから、今年はクリスマスケーキの値上げを迫られ、1つ当たり3000円から6000円の価格帯のホールケーキで、去年に比べて100円から200円程度を値上げした形となっています。

洋菓子店「パティスリーレザネフォール」のオーナーシェフ菊地賢一さんは「本当はもう少し値上げが必要だが、クリスマスには皆さんに笑顔になってもらいたいので、できるところで努力をして値上げ幅を抑えている。早く原材料の高騰が収まってほしいです」と語りました。

原油価格の影響はほかにも、ヨーロッパなどで作られたクリスマスの雑貨に輸入コストの上昇といった形で及んでいます。

東京・銀座の雑貨店では今年、コロナ禍で海外の生産体制が十分整っていなかったことや、原油高などによる輸送コストの上昇などで、3000円から4000円程度の海外製のクリスマスリースや木製の人形などの200円から400円ほどの値上げを余儀なくされました。

さらに、クリスマスの装飾品を扱う東京 港区のバルーン専門店や輸入販売業者などによりますと、産地のアメリカからの供給が不安定になっていることや世界的な物流の混乱、コンテナ不足などの影響で、ヘリウムガスの仕入れ価格が以前の3倍と急激に上昇したため、今月中旬からヘリウムガスを使うバルーンを10%値上げしたということです。

 

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