群馬大など;受傷後24時間以内の手術で頚髄損傷によるまひ回復が早まる
(last modified Sun, 28 Nov 2021 06:21:18 GMT )
11月 28, 2021 15:21 Asia/Tokyo
  • 群馬大学
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群馬大学などの研究グループが、頚髄損傷後24時間以内に手術をすれば、手足に生じるまひの回復が早まるという研究結果をまとめ、早期の治療が広がることに期待を寄せています。

NHKが28日日曜、群馬大学大学院医学系研究科の筑田博隆教授、および東京大学を中心とする研究グループの発表として報じたところによりますと、転倒や交通事故などで起きる首の頚髄損傷について、受傷後24時間以内に手術をすれば、手足に生じるまひの回復が早まる、とされています。

同グループによれば、さらに転倒や交通事故などで起きる首の頚髄損傷は、高齢化に伴い急増していて、手足にまひが残ることが多く、介護の負担が課題になっているということです。

こうした状況を受け、同研究グループが患者70人を対象にけがをしたあと24時間以内に手術を行った人と、2週間以降に手術を行った人の回復状況を調査した結果、24時間以内に手術を行った人のほうがまひの回復が早まることが判明しました。

一方で、国内の現状では、受傷後24時間以内に手術が行われるケースは全体の20%にとどまっていることから、同研究グループは「今回の研究結果を含めたガイドラインが今後つくられ、専門の施設で24時間以内の手術を行う早期の治療が広まることが期待される」との見解を示しています。

 

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