NY国連本部で日本被団協が原爆パネル展を実施、NPT再検討会議を控え
12月 21, 2021 15:59 Asia/Tokyo
来月、NPT核拡散防止条約の再検討会議が開かれるアメリカ・ニューヨークの国連本部で、日本被団協・日本原水爆被害者団体協議会が被爆の実態を伝えるパネル展を開催しています。
NHKが21日火曜、報じたところによりますと、日本被団協は、5年に1度のNPT再検討会議に合わせ、毎回、ニューヨークの国連本部のロビーで原爆展を開催していて、今回はおよそ50点のパネルが展示されています。
このパネル展では、原爆投下直後の広島と長崎の様子を撮影した写真が展示されているほか、広島の被爆者で去る10月に亡くなった坪井直さんや、被爆者運動に立ち上げから関わった長崎の谷口稜曄さんなど、核兵器廃絶運動に取り組んできた人たちやその活動などを紹介しています。
20日月曜には、ニューヨーク市の大学に通う学生らが訪れ、被爆の実態を伝えるパネルに見入っていました。
見学者の1人で25歳の男性は「原爆の被害を受けた人たちの写真を見たのは初めてで、展示から多くのことを学びました」と話し、20歳の女性は「原爆投下の瞬間だけでなく、その後何年も影響が続いたことに驚きました。二度とこのようなことが起きないでほしい」と語っています。
来月4日から始まる予定のNPTの再検討会議について、日本被団協は、新型コロナウイルスの影響で代表団の派遣を断念しましたが、この原爆展やオンラインで開かれるイベントなどを通じて核兵器廃絶を訴える意向を示しています。
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