久々復帰の大坂なおみ選手、今年の目標はテニスを「楽しむ」
女子テニスの大坂なおみ選手が、「今年の目標はコートでの時間を楽しむことだ」と語りました。
フランス通信が5日水曜、報じたところによりますと、4日火曜の女子テニス、メルボルン・サマー・セットで、涙の敗退を喫した昨年9月の全米オープン以来となる復帰を果たした大坂なおみ選手は、今年の目標はコートでの時間を楽しむことだとコメントしています。
昨年は精神面への悪影響を考慮し、一時取りやめていた記者会見を再び開いた大坂は、「自分にとって、今年の大きな目標は一つだけで、そしてそれは結果とはまったく関係ない」と話し、「個人的に、今年はコートへ出たら毎回楽しみ、仮に負けたとしても、できるだけ頑張ったと思いながらコートを去りたい」と述べました。
続けて、「もう一つ、会見室での目標もあって、もう泣かないようにしたい。その方が自分にとってもいいと思う。自分は結果や世界ランキングといった細かなことを少し気にしすぎるタイプだから、テニスをまた楽しむ方法を見つけたい。そもそも、そのためにテニスをやっていたのだから」と語っています。
昨年の大坂は、精神面の問題で全仏オープンテニスを途中棄権し、ウィンブルドン選手権は欠場しており、その際には試合後に会見をしなくてはならないことが問題を悪化させている、と胸の内を明かしていました。
また休養期間中には、ツアーの重圧から離れて普通の生活を送ることを心掛け、家族や友人と過ごし、今まで経験したことのなかった外泊も楽しんだとし、「オフの間は友だちと出掛けたり、家族とたくさんしゃべったりして、自分で自分にかかっていたプレッシャーから解放されるのを感じた」としました。
そして、「それから少しずつ、以前のようなテニスが大好きという気持ちを取り戻していった。その気持ちは完全になくなっていたわけじゃないけど、何年もひたすらプレーを続ける中でいろいろな感情が渦巻くようになって、テニスを好きな気持ちが薄れている感じがあった」とし、「だから時には、自分がなぜテニスをやっているのかを思い出すのもいいことだと思う」 というコメントも残しています。