尾身会長、「高齢者施設など感染対策の不徹底により重症者増加」
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政府の分科会の尾身茂会長が、「高齢者施設の感染対策が重要な局面にある」との考えを示しました。
(last modified 2025-08-16T09:55:59+00:00 )
2月 08, 2022 17:54 Asia/Tokyo
  • 尾身会長
    尾身会長

政府の分科会の尾身茂会長が、「高齢者施設の感染対策が重要な局面にある」との考えを示しました。

NHKが8日火曜、報じたところによりますと、尾身会長は衆議院予算委員会で、新型コロナの感染拡大のピークアウト=頭打ちは可能だという認識を示す一方、しばらくは重症者数の増加が続く可能性があるとして、高齢者施設の感染対策が重要な局面にあると指摘しています。


また、「多くの県で、感染者数の今週と先週の比較で、少しずつ増加のスピードが鈍化していてピークアウトは可能だ」と述べました。


一方、その後の感染者数の見通しについて「可能性としては、すぐに急激には下がらず、徐々になだらかに下がるか、あるいは高どまりになる。最悪の場合には『BA.2』という亜種もあり、なかなか下がらずに上がるということも考えられる」と語りました。


そして、「いま直面する課題の中で最も重要な課題の1つは、高齢者を中心に重症者や死亡者が少しずつ増えていることだ。高齢者施設などの感染対策が徹底されないと、しばらくは重症者数の増加が続く可能性がある。高齢者施設の感染対策については、周りの医療機関や地域の連携が非常に重要な局面にある」と指摘しました。


さらに、オミクロン株と季節性インフルエンザの違いを問われたのに対し、尾身会長は個人的な見解だとした上で「確かに似ているところもあるが、違う点もいくつかある」と述べています。


具体的には、季節性のインフルエンザと比べて、ウイルスの変化が進行中で、ワクチンの効果など不確定な要素があることや、感染するスピードが速く、早期の治療などが非常に難しいこと、そして、飲み薬が日常的に確保できていないことなどを指摘するとともに、「同等と判断することは、現段階は必ずしも適切ではない」と述べました。


一方、後藤厚生労働相は「致死率や重症化率を科学的に比較するだけの条件はまだ整っておらず、引き続き検証が必要だ」と述べました。
 

 


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