日本の林外相が、北方領土をめぐる米国の姿勢を歓迎
(last modified Thu, 10 Feb 2022 12:07:23 GMT )
2月 10, 2022 21:07 Asia/Tokyo
  • 北方領土
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日本の林外相が、北方領土をめぐるアメリカの姿勢を歓迎しました。

日本の報道各社によりますと、林芳正外相は10日木曜の定例記者会見で、ラーム・エマニュエル駐日米大使が米政権は「北方領土(ロシア側呼称;南クリル諸島)」の問題で日本政府を支持するとツイッターに投稿したことについて、日本の立場への支持を表明したものとして歓迎していると述べました。

その一方で、米国が北方領土をめぐる日本の立場を支持することで、日本をロシアとの戦争に参加させようとしているのではないか、という記者の質問には直接的な回答を避けました。

この会見では記者から、北方領土をめぐるエマニュエル駐日米大使の発言が「ウクライナ危機におけるロシアとの戦争に日本を参加させるためのインセンティブ」にあたるものであるのかどうか、との質疑が提起されました。

これに対し林外相は、「北方四島は我が国が主権を有する島々であり、政府として領土問題を解決して平和条約を締結するという基本方針の下、引き続き粘り強く交渉してまいりたい。エマニュエル大使の発信は、こうした日本側の立場への支持を表明したものとして歓迎している」と述べています。

林外相は記者の質問に対して直接的には答えなかったものの、日本はウクライナ情勢について、米国や他のG7諸国と協力を続けていくと語りました。


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なお、エマニュエル駐日米大使の発言について、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、「米国は日本の領有権の主張をロシアに対して人為的に行うことで、両国の本格的かつ将来的な関係構築を阻止しようとしている」とのコメントを発表しています。