新型コロナ「ステルス・オミクロン株」、日本国内で94件感染報告
2月 23, 2022 21:26 Asia/Tokyo
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日本でのコロナ
日本の国立感染症研究所(感染研)の調査によると、新型コロナ・オミクロン株の変異種「BA.2」(通称:ステルス・オミクロン株)への感染が国内で少なくとも94件報告されていることが分かりました。これはオミクロン株全体の0.6%だということです。
NHKによりますと、今月16日に発表された感染研によるゲノム解析の結果、BA.2への感染は昨年末から先月30日までで国内で94件報告されているということです。
一方、通常のオミクロン株「BA.1」への感染は同期間で1万6000件ほどだということで、BA.2がオミクロン株全体に占める割合は0.6%でした。
BA.2については、東京大学などを中心とするグループによる実験で、BA.1に比べて強い症状を引き起こす可能性があることが報告されています。
東京大学医科学研究所の佐藤佳准教授らのグループは、BA.2のスパイクたんぱく質を再現した人工ウイルスを培養細胞に感染させて反応を調べました。
その結果、感染した際に周辺の細胞を壊す力がデルタ株よりは弱いものの、BA.1と比べて1.5倍程度高くなっていることがわかりました。
さらにハムスターへの感染実験では、BA.1はハムスターの肺からウイルスは検出されず体重も減りませんでしたが、BA.2は肺からウイルスが検出され、体重の減少も確認されたということです。
グループはさらに詳しい調査が必要だとしています。
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