千葉大学などが、地球から最も遠い129億光年離れた星の観測に成功
(last modified Mon, 04 Apr 2022 05:45:52 GMT )
4月 04, 2022 14:45 Asia/Tokyo
  • 地球から最も遠い129億光年離れた星の観測
    地球から最も遠い129億光年離れた星の観測

千葉大学などの国際研究グループが、地球から129億光年離れた、これまでで最も遠くにある星を発見したことを明らかにしました。

NHKやロイター通信など複数のメディアが4日月曜、報じたところによりますと、千葉大学やアメリカのジョンズ・ホプキンス大学などの国際研究グループは、ハッブル宇宙望遠鏡を使って地球から129億光年離れた恒星を発見したことを公表しました。

発見された単独の星でこれまで最も遠かったのは、90億光年離れた「イカロス」でしたが、今回発見された恒星はそれよりもさらにおよそ40億光年離れていることになり、従来の記録が大幅に塗り替えられたことになります。

この星は、宇宙誕生の「夜明け」頃に存在した星であることから、古英語で明けの明星を意味する「エアレンデル」と名づけられました。

同研究グループは、重力がレンズのような役割を果たしたことで銀河の中にある一つの星の観測ができたということで、この星は重さが少なくとも太陽の50倍はあることが判明したとしています。

また、この星は地球との距離から、宇宙が誕生して9億年後の129億年前までにできたもので、初期の宇宙の星の進化について知る手がかりになると期待されています。

研究グループに参加した千葉大学の大栗真宗教授は「これまで銀河では130億光年を超えるものが見つかっているが、一つの星としては最も遠くのものだ。新しい宇宙望遠鏡でこの星の元素や温度を調べ、初期の宇宙でどのように星がつくられるのか明らかにしたい」と語りました。

 


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