日米防衛相会談が開催 安全保障戦略の緊密な擦り合わせを確認
(last modified Thu, 05 May 2022 10:14:27 GMT )
May 05, 2022 19:14 Asia/Tokyo

日本の岸信夫防衛相とオースティン米国防長官が米国防総省で会談を行い、日米同盟の強化などについて協議しました。

日本の報道各社および防衛省によりますと、5日木曜に行われたこの会談で両防衛相は、日米同盟の抑止・対処力の強化を急ぐとともに、双方の安全保障戦略を緊密に擦り合わせていくことなどを確認しています。

岸防衛相は、冒頭においてロシアによるウクライナでの特殊軍事作戦を踏まえ、ウクライナに対し引き続き日米が連携してできるかぎりの支援を行っていくことを確認しました。

さらに、「力による一方的な現状変更はインド太平洋地域でも懸念される。事態の発生を抑止することが何より重要だ」と述べています。

また、日本政府が進める外交・防衛政策の基本方針「国家安全保障戦略」など3文書の改定に向けた検討状況を説明しました。

オースティン国防長官はそのプロセスに理解を示し、核戦力を含む抑止力で日本を守る「拡大抑止」について、米国の関与がゆるぎないものであると表明しています。

また、両防衛相は、ウクライナとロシア、中国、北朝鮮をめぐる安全保障や国際情勢上の問題についても意見交換を行い、4日水曜も弾道ミサイルを発射した北朝鮮に対して、たび重なるミサイル発射は深刻な脅威で断じて容認できないとして非難し、日米両国や韓国も加えた3か国で緊密に連携していくことを確認しました。

また、東シナ海や南シナ海で海洋進出を強める中国については、インド太平洋地域で力による一方的な現状変更を許さず、こうした動きを抑止し、必要があれば対処するために連携を強化していくことを確認するとともに、台湾海峡の平和と安定の重要性を改めて強調しています。

 


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