6月 11, 2022 19:29 Asia/Tokyo

日本、アメリカ、韓国の3か国の防衛担当の閣僚がシンガポールで、2019年11月以来約2年半ぶりに対面式での会談を行いました。

日本の岸信夫防衛相、韓国のイ・ジョンソプ国防相、オースティン米国防長官は11日土曜、アジア安全保障会議(シャングリラ会合)が開かれているシンガポールで3カ国国防相会談を開催し、北朝鮮によるたび重なる弾道ミサイル発射を強く非難するとともに、対処するための共同訓練の再開で一致しています。

会談後に発表された共同声明で、3か国の閣僚は、北朝鮮の大量破壊兵器と弾道ミサイルの開発について、国際的な平和と安定に対する重大な脅威だという懸念を共有し、たび重なる弾道ミサイルの発射は国連安保理決議の明白な違反だとして強く非難しました。

そして、2017年12月以来行っていなかった、弾道ミサイル発射に対処するための自衛隊とアメリカ軍、韓国軍による共同訓練を再開することで一致しています。

ただし、イ国防相は3カ国が兵力を1カ所に集めて実施する共同訓練に関しては、「韓米軍事訓練と韓米日軍事訓練は異なる。別途アプローチする必要がある」と強調しました。

また、中国を念頭に、インド太平洋地域で現状変更を試み、緊張を高めるいかなる行動にも強く反対するとともに、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調しました。

3か国の防衛担当の閣僚による会談の共同声明に、台湾の記述が盛り込まれたのは初めてのことです。

一方、オースティン長官は、アメリカの核を含む能力に裏打ちされた日本や韓国との同盟への関与を改めて確認し、3氏は緊密な協力を続けていくことで一致しました。

 


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