「インターネット エクスプローラー」、本日でサポート終了
米マイクロソフト(MS)が1995年から提供するWebブラウザ、IE・インターネット エクスプローラーが、本日16日をもってサポートを終了します。
報道各社によりますと、インターネット閲覧ソフトとして広く使われてきたIEは、利用者が減少する中、日本時間の16日木曜午前をもってサポートが終了し、起動不可となります。
マイクロソフトによりますと、同日以降、IEを起動すると、自動的にMicrosoft Edgeに切り替わり、またエクスプローラーを示す青い「e」のマークのアイコンは数か月以内に画面上から消失し、利用できなくなるということです。
IEは、「ウィンドウズ95」とともに1995年に登場し、インターネット上のウェブサイトを閲覧するためのソフトとして家庭や企業で広く使われ、かつては圧倒的なシェアを占めていました。
しかし、表示速度が遅い上、独自仕様で関連サービスの開発が難しく、セキュリティの脆弱性などから、標準規格に対応しているグーグルの「クローム」などにシェアを奪われ、最近は利用者が減っていました。
ソフトを供給するマイクロソフトは、今後、セキュリティー面で問題が発生した場合でも、更新プログラムを提供しないということで、後継の閲覧ソフト「マイクロソフトエッジ」の利用を呼びかけています。
ただ、ウェブサイトの中には「エクスプローラー」のみに対応したものもあるため、後継の「エッジ」には「インターネットエクスプローラーモード」という機能があり、同社では2029年まではこの機能を提供することにしています。
この問題について、日本マイクロソフトの春日井良隆さんは「一般の方が使うウェブサイトのほとんどはエクスプローラー以外の閲覧ソフトに対応しているので、ほとんどのケースで問題ないと思う。もしアクセスできないサイトがあった場合は、エッジのエクスプローラーモードでアクセスしてほしい」と語りました。