12月 03, 2022 18:09 Asia/Tokyo
  • イエメンでのサラセミア患者
    イエメンでのサラセミア患者

サウジアラビア主導アラブ連合軍によるイエメンの封鎖は、同国で溶血性貧血をきたす遺伝性疾患・サラセミアを患う人々の命を危険にさらしています。

サウジアラビアは、アメリカ、アラブ首長国連邦、および他のいくつかの国の支援を受けて、2015年3月よりイエメンへの軍事侵攻を開始し、同国を完全に封鎖しました。

アラブ連合軍は、イエメンから数百万バレルの石油を盗み出しているだけでなく、同国へ燃料を運ぶ船舶の拿捕や入港阻止により、戦争で荒廃したこのアラブ圏最貧国に、石油製品、燃料、医薬品などの不足の危機を引き起こしています。

プレスTVによりますと、イエメン国内の厳しい状況は、同国の人々に様々な影響を与え続けており、それにより連日多くのイエメン人が命を落としています。

イエメン保健省の発表によれば、サラセミア患者は毎日対症療法としての治療を受ける必要がありますが、それには高額な費用がかかる上に、医薬品や検査施設へのアクセスも限られています。

同省は、国内で2万人がサラセミアを患っているとして、「これらの患者は特別な治療を必要としている。我々は、国際機関が彼らの必要性を満たせることを願っている」としました。

 


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