3月 15, 2020 18:51 Asia/Tokyo
  • イラク・バース党政権の化学爆弾によるハラブチェ攻撃
    イラク・バース党政権の化学爆弾によるハラブチェ攻撃

3月15日は、1988年にイラクの旧バース党政権が同国の国境都市ハラブチェを化学爆弾により攻撃した記念日にあたります。

1988年3月15日、イラン国境に近いイラク・クルド人自治区にあるハラブチェ市が、イラクの旧バース党政権軍により攻撃されました。 この攻撃により、約5,000人が死亡、数千人が負傷しました。

この事件では、イラクのバース党政権の爆撃機及びフランス製スーパーエテンダード機がハラブチェの上空を飛行し、500キログラムの化学爆弾4個を罪もないクルド人の頭上に投下しました。

この攻撃では、マスタードガス、神経ガス(タブン、サリン、ソマン)、シアンガスの3種類のガスが使用されました。

これらの化学物質は、西側諸国によってイラクの旧バース党政権に与えられたものです。

オバマ前米国大統領は、アメリカ・ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで、「アメリカは、イランとの戦争でイラクのフセイン大統領(当時)が化学兵器を使用していることを知っていたにもかかわらず、彼を支持した」と語っています。

ハラブチェへの化学攻撃の前には、イラン北西部の町サルダシュトが、当時のサッダーム・フセイン率いるバース党政権による化学攻撃を受けていました。

1987年6月28日、イラクの旧バース党政権は、化学爆弾を使用して、サルダシュトの人口の密集する地域4か所を爆撃しました。この攻撃で、同市に住む119人の民間人が殉教し、8,000人以上が有毒ガスによる損傷を受けました。

 

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視点 ハラブチェの悲劇、化学兵器使用の歴史

 

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