イスラエル、中東における唯一の安全保障上の脅威
ストックホルム国際平和研究所が、13日月曜、報告の中で、シオニスト政権イスラエルが80個の核弾頭を保有していると発表しました。
アミーンザーデ解説員
シオニスト政権はこの数年間、アメリカとともにイランの平和的な核計画が軍事的であるかのように見せかけ、また、この中で、イランを地域における安全保障上の脅威であるかのように見せようとして、多大な努力を行っています。これに関して、アメリカとシオニスト政権の立場と行動は、調和が取れています。
シオニスト政権は、イランと6カ国の核協議の開始から協議のプロセス、とりわけ核合意に反対してきました。イランと6カ国の核合意は、さまざまな結果を伴うことを認識していたからです。その中で最も重要なのものは、NPT核兵器不拡散条約の強化、イラン恐怖症プロジェクトの弱体化、核兵器に関するイスラエルへの圧力強化などが指摘できます。このため、シオニスト政権の戦略は、これまでどおり核合意に疑問を呈し、核兵器を獲得の意図があるとしてイランを非難することになっています。
これに関して、情報筋はシオニスト政権の安全保障研究所のインターネットサイトから、この安全保障研究所が、兵器のコントロールと地域の安全保障に関する今年の定例会合の主題を、イランの核合意に設定していると発表しています。この定例会合は、「イラン核合意から1年:原子力、経済、地域に関する結果の考察」をテーマとして、今月21日から開催されます。
明らかなのは、安全保障は世界的な問題であり、これは核の安全などの問題も含まれるものの、共通の脅威への対策は、脅威に対する現実的な見方が必要だということです。いまだにシオニスト政権は、表面的には兵器のコントロールや地域の安全保障に関する会合を開催し、実際の脅威や情勢不安の最大の要因を覆い隠そうとしています。
シオニスト政権のネタニヤフ首相はイランと6カ国の核合意後、この合意を歴史的な過ちだとしました。現在も、包括的共同行動計画が実施されているのにもかかわらず、シオニスト政権はこの核合意の実施の妨害を政策としています。現在、ネタニヤフ首相は、対イラン制裁を停止すべきではないというアプローチに強く固執しているのです
一方、国際社会は核合意の後、中東地域におけるイスラエルの核兵器廃絶に向けて、そしてこの計画の実施の強調に向けて、決意を固めています。オーストリア・ウィーンで開催中のIAEA国際原子力機関の定例理事会では、これは改めて問題として提起されています。しかし、シオニスト政権の高官は、イランに対する心理戦を続けることで、イスラエルの核兵器廃絶の追求の妨害となるよう、望みをかけているのです。