人権団体がサウジ政権の犯罪を批判
10月 24, 2022 17:10 Asia/Tokyo
アラビア半島人権擁護委員会(CDHRAP:The Committee for the Defense of Human Rights in the Arabian Peninsula)が、サウジアラビアのサウード王家に対し、国内で人道に反する罪を犯していると警告しました。
CDHRAPは23日日曜に発表した声明で、「サウジ・リヤドの刑事裁判所が、新たに複数のサウジ国民への死刑判決を出したが、彼らの犯した罪というのは、単にソーシャルメディア上で自身の考えを表明したり、自由や社会的正義を求める平和的行進に参加したというものだった」と説明しました。
続けて、国際社会および世界中の人権を掲げる機関に対して、この大量殺戮を止めるために行動を起こすよう呼びかけ、「殺戮は、事実無根の疑惑や捏造した理由により行われている」と指摘しました。
そして、これらの殺戮の結果についてサウジ政権に警告し、「いつの日か彼らに正義が行われる。サウジの人々は、彼らの犯罪を忘れることはないだろう」と強調しました。
サウジ政権は、依然として国内での死刑執行数が最多の国となっています。
サウジアラビアは、政敵、人権活動家、国内の少数派であるシーア派の権利擁護者らに圧力をかけるために、死刑を幾度となく利用しています。
また、死刑判決を受けた人々のうちの多くが法定年齢に達しておらず、イスラム法および国際法に違反するかたちで秘密裏に裁かれています。
サウジアラビアのムハンマド皇太子が死刑を減らすと約束したにもかかわらず、同国での2022年上半期における死刑執行数は、2021年の2倍となっています。
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