シリア国連大使、「いかなる外国軍も違法駐留の終了を」
10月 26, 2022 17:31 Asia/Tokyo
シリアのサッバーグ国連大使は、同国に駐留するいかなる違法な外国軍も撤退するよう求めました。
イルナー通信によりますと、サッバーグ大使は25日火曜、国連安保理会合で演説し、「シリアにおける違法な外国軍駐留は、いかなるものも国連憲章および国際法への違反であり、速やかに終了されるべきだ」と述べました。
同氏は、アメリカやトルコがシリア領内で行っている一方的で違法な措置について、「様々な形態のテロとの戦いおよびその掃討作戦は常に、シリア政府との完全な協力・調整を通じてのみ受け入れられる」としました。
この会合ではイランのイールヴァーニー国連大使も、シオニスト政権イスラエルによるシリアへの度重なる侵略について安保理が沈黙していることを批判しました。
イールヴァーニー氏は、シオニスト政権による犯罪の一例として、シリアの民間人やインフラを標的としていることを挙げ、それらが国際法や人道法への明確な違反であるとしました。
また、シリア国民の置かれている状況への注意を促し、「シリアの人道状況は依然として厳しい」と述べました。
ここ数年アメリカは、シリアの油田地帯に兵力や装備を展開していますが、シリア政府はこれに関し、米軍が同国の石油や穀物を略奪しているとして常に非難しています。
アメリカはさらに、シリア北東部に潜伏し米軍と繫がる民兵組織「シリア民主軍」を支援しています。