イエメンの封鎖継続により、同国の腎臓病患者が死の危険に直面
11月 27, 2022 18:53 Asia/Tokyo
イエメンの保健省は、サウジアラビア主導アラブ連合軍によるイエメン封鎖の継続及び医薬品不足により、イエメンの腎臓病患者5000人以上が死の危険に直面していることを明らかにしました。
イエメンのインターネトサイト・アルマシーラネットによりますと、イエメン救国政府の保健省は27日日曜、「わが国の腎不全患者5000人以上が、必要な医薬品や特別な溶液剤の不足による透析中止の場合、死の危険に晒される」と発表しています。
同省はまた、「人道機関や国際機関に対し、イエメンの腎臓病疾患患者に必要な医薬品調達の責務を履行するよう期待する」としています。
同省の声明では、腎臓病患者は特殊な医薬品のほかに年間50万回の人工透析を必要としている、とされています。
サウジアラビアは、アメリカ、アラブ首長国連邦、および他のいくつかの国の支援を受けて、2015年3月よりイエメンへの軍事侵攻を開始し、同国を完全に封鎖しました。
アラブ連合軍は、イエメンから数百万バレルの石油を盗み出しているだけでなく、同国へ燃料を運ぶ船舶の拿捕や入港阻止により、戦争で荒廃したこのアラブ圏最貧国に、石油製品、燃料、医薬品などの不足の危機を引き起こしています。
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