サウジアラビアにおける悲惨な人権状況
12月 31, 2022 20:23 Asia/Tokyo
サウジアラビアは今年、147人の死刑執行という最大級の犯罪を行いました。
アルアーラム・チャンネルによりますと、サウジアラビアでは今年、147人の死刑が執行されました。欧州・サウジ人権機関は、年次報告書においてこの問題を指摘しながら、同国における人権侵害が続いており、来年にはさらに深刻なものになると警告しました。
また、サウジでの人権状況や圧制を行う独裁者が免責されていることに注目すべきだとしました。
報告書は、「米国、イギリス、ドイツの首脳らがサウジのムハンマド皇太子を歓迎している中で、サウジ史上最多となる一斉処刑が行われ、 81人の拘留者がまとめて殺害された。彼らの容疑はほとんどが危険なものでなく、年端のいかない者も数人いた。同国では2021年にも67人が処刑されているが、その数は2022年には147人に増えた」と指摘しました。
さらに、「サウジでは2022年、100年分の件数にあたる大量の懲役刑や旅行禁止命令、過去の量刑の追加命令が下されており、同国当局者らは依然として、テロ対策や情報・サイバー犯罪に関する法律を、大衆の恐怖を煽るために利用している」と続けました。
そして、「サウジ当局は、未成年の子どもたちの死刑を再開しており、現在これらの子どもたちの一部が処刑の危険に直面している。また、多くの人権擁護者らが、最初の刑期が終わった後も拘留され続けており、その一部は行方不明にもなっている」と指摘しました。
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