シリアが、米による医療分野への制裁を非難
1月 17, 2023 14:53 Asia/Tokyo
シリア政府が、自国の医療分野に対してアメリカが課した新たな制裁措置を非難しました。
シリア外務省は16日月曜の声明で、「我が国は、米政府と同国商務省産業安全保障局による、シリアの医療分野を再び標的にした措置を、強く非難する」としました。
続けて、シリアの大多数の公立・私立の病院に向けた医療機器の販売、関連サービスおよびサポート、交換部品の提供が、アメリカ政府により妨害されていることに言及し、「これらの非人道的な行為は、アメリカ政府の主張が信用できないことを改めて示した」と指摘しました。
そして、「数百万人のシリア人に医療サービスを提供している病院を(制裁の)標的にすることは、国際法および人道法に明らかに違反しており、国連やWHO世界保健機関、ICRC赤十字国際委員会が即刻対処する必要がある」と強調しました。
シリアでは2011年から、サウジアラビアおよびアメリカと、その同盟国の支援を受けている複数のテロ組織が、地域のパワーバランスをシオニスト政権イスラエルに有利となるよう転換させるべく大規模な侵攻を行ったことにより、危機が生じました。
しかし、アメリカが軍事的な手先としていたテロ組織ISISが2017年9月に敗北した後、同国は直接彼らに取って代わり、シリアからの石油を中心とした資源略奪を開始しています。