シリア新支配勢力が市民を拉致か
(last modified Tue, 07 Jan 2025 07:54:17 GMT )
1月 07, 2025 16:54 Asia/Tokyo
  • シリア新支配勢力が市民を拉致か
    シリア新支配勢力が市民を拉致か

シリアで、新支配勢力となったタハリール・アルシャーム(HTS)が依然として市民を拉致・秘密裏の場所へ連行していると報じられました。同国西部のホムス市ではこれまでに900人が拉致されているということです。

【ParsToday西アジア】ジャウラ二最高幹部率いるHTSは、依然として治安作戦あるいは旧アサド政権関係者の一掃を名目として、ホムス住民への実力行使を続けており、同市で身柄を拘束された900人の消息は明らかにされていません。レバノンのアルマヤーディンTVによると、拘束された市民の多くは旧アサド政権軍の武器引き渡しや身分事項の変更を目的にHTSが設置した「処遇決定センター」に照会し、自らの身分証明書や照会番号を受領していたということです。

この他にも、HTSのメンバーがホムス住民、特にこの地域に住むシーア派住民に対して暴力をふるう動画がSNS上に公開されています。動画の中には、HTSの関係者らが市民を殴打・侮辱する様子を映したものや、ホムス近郊で強制的に民家に侵入して民間人を拘束するものもあります。

シリア人権監視団は、最近ホムスで前政権将校の一部を含む500人が武装勢力により身柄を拘束されたとし、「武装勢力は4日連続でアラウィー派の市職員らに対し出勤を禁じた」と発表しました。

シリアでは、昨年11月27日に反体制派勢力が同国北部から作戦を開始し、最終的に11日後の先月8日にアサド前大統領がロシアに出国し、政権は崩壊しました。

 

 


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