イスラエルのシリア分割計画とは?
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イスラエルのシリア分割計画とは?
複数のメディアによりますと、シリア首都ダマスカス郊外ジャラマナで、ドゥルーズ派武装集団とシリア暫定政権を率いる「タハリール・アルシャーム(HTS)」傘下の部隊との間で激しい衝突が発生しました。
【ParsToday西アジア】それによると、ドゥルーズ派集団がジャラマナを攻撃し、同地域をHTS勢力の支配から奪いました。ドゥルーズ派軍事評議会はこれについて、「HTSの軍と戦うためダマスカスへの派兵の用意がある」と発表しました。
これに先立ち、複数のSNSにおいて、ジャラマナでHTSの治安部隊員ら数名が殺害された様子や、ドゥルーズ派が同氏をHTS支配から解放した後、市民が歓喜する様子を撮影した動画が公開されています。
シリア分割を狙いイスラエルが極秘会議を開催
イスラエル紙「イスラエル・ハヨム」は、イスラエル政府がシリアを複数の州国家へ分割することを目的に極秘会議を開いたと報じました。
それによると、この会議はイスラエルのカッツ戦争相が議長を務め、「ポスト・シリアの日」をテーマに開催されました。会議では、シリアを複数の州に分割することが提案され、カッツ氏はこの提案をネタニヤフ首相に提示しており、今後この議論を目的とした会議が開催される予定だということです。
イスラエル・ハヨムはまた、イスラエル治安筋の話として「イスラエルはシリアの安定化をはかる意図はないが、同時に、シリア情勢が安定するまでは自らの管轄地域から撤退する意向もない」と報じています。
なお、安全保障を専門とするアナリストらは、「統一されたシリアはイスラエルにとって脅威であり、イスラエルはアサド政権崩壊後のシリア分割を狙っている」との見方をとっています。