バーレーン野党、「我が国は人権の墓場」
バーレーンの現ハリーファ政権に対抗しているシーア派系最大野党・ウェファクが、「我が国は人権の墓場になっている。現政権による悪行は無視されるべきではない」としました。
バーレーンでは2011年2月14日以降、ハリーファ政権に反対する民衆が蜂起を行っており、これまでに1万1000人以上の国民がでっちあげの理由で逮捕されたほか、多数の人々が公民権を剥奪されました。
タスニーム通信が5日日曜、報じたところによりますと、バーレーンのウェファク党は、3月11日にバーレーンで開催される予定の「世界国会議員会議」に参加する議員らに書簡を送り、「(バーレーンでは)人々の選んだ代表者らがハリファ政権の刑務所に入れられているほか、国民の4分の1が議会選挙への立候補を禁じられている」としました。
続けて、自国の政治家たちが裁判にかけられたのは、権限を持つ真の立法府を設立するよう求めたためだったことを強調し、「バーレーン議会最長の歴史を持つ派閥の代表者であるアリー・サルマーン師は、議員のハサン・イーサー師と共に、自国の法的・政治的改革を求める考えを持っていたことを理由に刑務所に入れられた」と説明しました。
また、「バーレーンの現議会は、バーレーン国民の意思を代表していない。最近実施された選挙は正当性を欠いている。現在の議会は、ハリーファ政権の抑圧、違反、人道犯罪を隠蔽するのに使われる道具にすぎない」としました。
そのうえで、抑圧に基づく政策、政治的多極主義の欠如、社会的連帯の欠如、権威主義が市民社会や政治社会を蝕んでいることで、バーレーンには平和的共存が存在しないとし、「これは、世界国会議員会議が掲げる平和的共存、幅広い共同体、偏見との闘いと矛盾する」としました。