シリア大統領「西側はウクライナ大統領と第三次世界大戦を始めた」
3月 16, 2023 18:54 Asia/Tokyo
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シリアのアサド大統領
シリアのアサド大統領は、ロシアに編入されたウクライナ東部と南部の4地域は、歴史的にロシアのものだとして、「西側諸国はウクライナのゼレンスキー大統領の協力のもと第三次世界大戦を始めた」と述べました。
昨年9月、ウクライナ東部のルガンスク、ドネツク、ヘルソン、ザポリージャの各地域でロシア編入を問う住民投票が行われ、いずれも賛成多数となりました。.
ロシアを訪問したアサド大統領は、RIAノーボスチ通信のインタビューに応じ、これらの地域が歴史的にはロシア領であると述べました。 .
アサド氏は、シリア政府はこの住民投票の前からこれらの地域をロシア領とみなしていたとし、そのことは歴史的事実にもとづく、と語りました。 そして、アメリカを筆頭とする西側諸国はウクライナで第三次世界大戦を始めたとし、「かつての世界対戦は伝統的な戦争だった。複数の国の軍が、別の国々に対して作戦を展開するというものだった。しかし今は、核兵器などの近代兵器があるため、伝統的な戦争を抑止する力が働く。そのため戦争は代理戦争の方へ向かう」と語りました。
その上で、「ゼレンスキー大統領は、西側諸国の代表として戦争を行っている。ちょうどシリアや他の地域で、テロリストや武装勢力が西側の手先として活動しているように」と述べました。
ロシアのプーチン大統領は昨年2月21日、西側諸国がロシアの安全保障上の懸念に配慮しなかったことを批判し、ウクライナのドネツク・ルハンスク両地域の独立を承認しました。
その3日後、特殊軍事作戦としてウクライナへの攻撃を開始し、両国の緊張関係は軍事衝突に発展しました。
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