WHO、「ガザ・シファー病院の状況は劣悪」
4月 08, 2024 19:00 Asia/Tokyo
WHO・世界保健機関は、シオニスト政権イスラエル軍により破壊されたガザ西部にあるシファー病院の状況を「劣悪だ」と表明しました。
WHOはシファー病院について「かつては最も充実した医療を提供していたが、現在は腐乱した遺体であふれている」としました。
WHOの医療チームは先月25日から同病院への立ち入りを試みたものの失敗した末、結局5日金曜にようやく病院内に入ることができました。
同チームの報告によると、病院内に患者は残っておらず、医療事務棟と外科病棟、緊急外来の建物の外に複数の墓が浅く掘られ、遺体はきちんと埋葬されず一部があらわになっているということです。
WHOは、「死に際しても尊厳は守られなければならない」として、「イスラエル軍による破壊の規模があまりにも甚大なために、シファー病院は医療機関としての機能を完全に喪失した」としました。
WHOのテドロス事務局長はXに、「WHOの医療チームがシファー病院に入った。この病院はかつてガザの保健衛生を担う中枢だったが、イスラエル軍による包囲を経た今はもぬけの殻で、人間の墓場と化している」と投稿しました。
WHOによると、ガザにある36の主要な病院のうち機能しているのはわずか10カ所だということです。