エチオピア系ユダヤ人を戦場に送り犠牲にする欧米系ユダヤ人
シオニスト政権イスラエルがアパルトヘイト体質であり人種差別的構造を持つことは国際社会にもすでに知られていますが、その人種差別には、ベタ・イスラエルまたはファラシャと呼ばれる、エチオピア系ユダヤ人に対する差別も含まれています。
シオニスト政権イスラエルは、占領下に置くパレスチナ国土に様々な国からユダヤ人を移住させることを、最も重要な使命の一つとしています。
イスラエル政権が軍事作戦で成果を出せず失敗しているのは、イスラエル軍の兵士が士気を欠いていたり恐怖感を抱いているのが主な原因であり、同政権はそこから、より生活水準が低く社会的にも低収入のエチオピア系ユダヤ人を、戦争の最前線や最も危険な地域に配備するようになりました。
欧米系のユダヤ人は総じて、エチオピア系を含めたアフリカ系ユダヤ人をほとんど認めておらず、差別以前に、彼らを人間として欠陥があるように扱っています。
たとえば、イスラエル政権占領地にいるアフリカ系ユダヤ人が病院に献血に行っても、彼らの血液が多くのウイルスで汚染されていると信じ込んでいる欧米系ユダヤ人は、その利用を拒んでいました。
白人の欧米系ユダヤ人は、大半がエチオピア系ユダヤ人を同胞だとは考えていませんが、その一方でイスラエル政権は、最も困難かつ危機的な局面に立たされた時、彼らに頼ろうとします。
イスラエル政権は1970年、人口を増やす目的でエチオピア系ユダヤ人も公的にユダヤ人と認め、入植地への移住を呼び掛けました。そして、エチオピアの劣悪な生活環境のため貧困にあえいでいた多くのユダヤ人が入植地に移住しましたが、それと同時に彼らは、イスラエル政権軍での危険な任務を義務として課されることになりました。
公式統計によれば、入植地にイスラエル人として暮らすエチオピア系ユダヤ人は現在、約16万人に達しています。
ガザ戦争が続いていることは、イスラエル政権内での様々な政治的・社会的危機の発生にもつながり、イスラエル人は、自分の住む場所が安全ではないと確信するようになっています。