May 28, 2024 16:29 Asia/Tokyo
  • 西アジアニュース;ラファの流血の一夜/駐シリア・サウジ大使が12年ぶりに任命
    西アジアニュース;ラファの流血の一夜/駐シリア・サウジ大使が12年ぶりに任命

シオニスト政権イスラエルは26日日曜夜、パレスチナ・ガザ南部ラファの北西地域にある難民キャンプを爆撃し、少なくともパレスチナ人数十人を殉教させました。

西アジアで起きた以下の重要なニュースをお伝えします。

ラファの流血の一夜/ガザ飢餓の公式宣言を70団体が要請/駐シリア・サウジ大使が12年ぶりに任命/イエメン救国政府が捕虜112人を解放/イラクがアルバイン巡礼者向けの海上国境を設置/イラン外交戦略評議会書記、「イスラエルの核の脅威は地域の安全保障バランスを変える」

 

ラファの流血の一夜

パレスチナで26日日曜夜、ガザ全域に加えて同地区南部ラファにも爆撃が行われ、多数の殉教者が出ました。レバノンのアルマヤーディーン・テレビが伝えたところでは、シオニスト政権イスラエルは10万人以上のパレスチナ難民が避難するラファに向けて数発の高威力ミサイルを発射し、これにより少なくとも50人が殉教したほか、数十人が負傷しました。

ガザ飢餓の公式宣言を70団体が要請

タスニーム通信によりますと、国際NGOなどの70団体は26日、共同声明を発表し、ガザで飢餓が急速に拡大し子どもを含めた全年代で栄養失調が急増していることから、同地区での飢餓を公式に宣言するよう国連諸機関に求めました。

 

駐シリア・サウジ大使が12年ぶりに任命

サウジアラビア国営ワス通信が26日、同国の新しい駐シリア大使が12年ぶりに任命されたと報じました。同国のサルマン国王は、ファイサル・ビン・サウード・アル=ムジュフェル氏を新たに駐シリア大使に任命したということです。

サウジアラビアは、2011年にシリア危機が勃発した後、テロリスト勢力を支持して同国政府と断交しました。

しかし、その後シリア政府がテロリストに勝利したことから、サウジアラビアは特にこの2年間、シリアとの国交再開に関心を示し、昨年にはリヤドで開かれたアラブ連盟首脳会議に同国のアサド大統領を招待していました。

 

イエメン救国政府が捕虜112人を解放

イスナー通信によりますと、イエメン救国政府は26日、戦争捕虜112人を交換条件なしに解放しました。 同政府捕虜問題委員会のアブドゥル・ガーディル・アル=モルタザー委員長はこの件について、「今回の捕虜解放は、(同国シーア派組織)アンサーロッラーのアブドゥル・マリク・バドル・アルディン・アル=フーシ事務総長の命令によって取られた人道的措置である」と説明しました。

 

イラクがアルバイン巡礼者向けの海上国境を設置

イルナー通信によりますと、イラクのアブドゥル・アミール・アル=シャンマリ内相は26日、シーア派宗教行事・アルバインのためにイランから来る巡礼者の受け入れのため、南東部バスラのアブフロス港からイラン南西部のホッラムシャフルにかけて新たな海上国境検問所を設置することで首相および軍参謀総長が合意したと発表しました。アルバインに行われるイラク中部のシーア派聖地カルバラーにあるイマーム・フセイン廟を目指しての徒歩による行進は、世界でも最大規模の人数が集まる宗教行事として知られています。

イラン外交戦略評議会書記、「イスラエルの核の脅威は地域の安全保障バランスを変える」

イルナー通信によりますと、イラン外交関係戦略評議会のセイエド・アッバース・アラーグチー書記は26日、カタールのドーハで同国衛星通信アルジャジーラの実施したパネルディスカッション形式セミナー「地域レベルにおけるアクサーの嵐作戦後のバランス」において、「イスラエル政権の核の脅威は、地域の安全保障バランスを変えることになる。このような脅威は他の者たちに、自分たちが取る核への立場の再考を余儀なくさせるだろう。西アジア地域は核兵器がない場所たるべきであり、イスラエル政権の核兵器は廃棄される必要がある」と述べました。

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