テロ政策で自壊したイスラエル
(last modified Mon, 05 Aug 2024 10:09:58 GMT )
8月 05, 2024 19:09 Asia/Tokyo
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    テロ政策で自壊したイスラエル

シオニスト政権イスラエルのアナリストらは、パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマス政治局長のハニヤ氏が暗殺されたことに対するイランおよびレバノン・ヒズボッラーの報復が予想を上回る規模の致命的なものになるだろうとみています。

【ParsToday西アジア】ハマスの弱体化と和平交渉決裂を狙いイスラエル政権が実行したハニヤ氏の暗殺は、同政権にとってほどなく大きな戦略ミスとなりました。イスラエル政権は、このような行動で目的を遂げられなかっただけでなく、自身の安全保障に深刻な打撃を受け、これまでにない危機に陥ることとなりました。

イスラエル政権の安全保障筋およびメディアの反応と分析は、同政権が現在、重大な結果をもたらしうる致命的かつ恐ろしい瞬間を経験しつつあることをはっきりと示しています。

今回の暗殺が戦略ミスとなったことを示す最初のしるしは、イスラエル軍が最高レベルの警戒態勢を取り始めたことです。イスラエル紙マアリヴによりますと、ハニヤ氏暗殺を受けたイランとヒズボッラーの報復を恐れるイスラエル政権軍は、戦闘部隊兵士の有給や休日をすべてキャンセルさせ、北部にある各工場の操業も大幅に縮小しました。これらの措置から分かるのは、イスラエル政権が抵抗の枢軸によるタイミングを合わせた大規模攻撃をひどく恐れており、最悪のシナリオへの備えを進めているということです。

ハニヤ氏暗殺は、イスラエル政権の安全保障状況を改善させることができなかったばかりか、逆に悪化させました。ヘブライ語筋によれば、抵抗勢力を弱体化させようとするイスラエル政権の目論見にもかかわらず、各地の状況はますます悪化しており、イスラエル軍は抵抗の枢軸に集中して備えることを余儀なくされています。これは、イスラエル政権のテロ政策が目的を遂げられなかったことを示すだけでなく、同政権がすでに安全保障状況のコントロール能力を失っていることもはっきりさせました。

イスラエル政権のアナリストらは、今回の暗殺に対するイランとヒズボッラーの反応が予想を上回る規模の致命的なものになるだろうとしています。イスラエル紙イェディオト・アハロノトは、イスラエル政権がイランとヒズボッラーによって共同作戦が行われると推測しているとした上で、この攻撃にはイエメンも加わり数か所で多角的に行われる可能性が高く、イスラエル政権に数千カ所の破壊という大規模な荒廃をもたらしうると指摘しました。

イスラエル政権にはこれに加え、ヨルダン川西岸での緊張増大も重くのしかかっています。ヘブライ語筋は、イスラエル政権空軍が集中的な哨戒や各地への防衛システム配備で状況をコントロールしようと試みているものの、緊迫度は増しており、いつ大規模な衝突が起きてもおかしくないと伝えています。

一方、イェディオト・アハロノトのコラムニストをはじめとした一部アナリストは、イスラエル政権のテロ政策は効果がないとしながら、戦争を早急に停止させるよう求めています。このコラムニストは、戦争が続けばイスラエル政権の安全保障状況が改善しないだけでなく、さらなる緊張と破壊につながっていくと説明しています。

カナダをはじめとした各国の武器供与停止にイタリアも加わろうとしていることは、イスラエル政権の攻撃的な政策のために同政権への国際的支持が低下している証左と言えるでしょう。

イスラエル政権は現在、致命的な危機の時代に入りつつあり、そこから大規模な戦争や荒廃へと向かう可能性もあると推測されています。このような状況は、同政権が違法なまがいものの存在であることとは関係なく、この植民地主義と暗殺の申し子と言える政権が、誤った攻撃的政策を取ったために自身の安全を守れないどころかより大きな危険にさらした直接の結果なのです。
 

 


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