イスラエル人作家パッペ氏「シオニズムのイデオロギーはこれまで以上に破壊に近づく」
イスラエル占領地ハイファ出身の作家イラン・パッペ氏が、スペイン紙エル・パイスとのインタビューで、「ガザ虐殺は、パレスチナをひとつの思想として破壊する歴史的な機会を得たと信じている政権によって実行されている」とし、「今こそイスラエル政府に対し国際的な制裁を適用する時だ」と強調しました。
【ParsToday西アジア】パッペ氏は15日金曜、ガザ地区で現在起こっていることを説明する中で、「ガザ地区におけるイスラエルの政策は大量虐殺としか表現のしようがない。犠牲者の数が多く、その多くが女性と子供であるためだけでなく、これらの行動の背後に1つの構想が存在しているためでもある。その構想とはガザの全人口、そしておそらくパレスチナ人全体を殲滅しうるものだ」と語りました。
パッペ氏はまた、「数カ月前の記事でもシオニズムは崩壊しつつあると語っているが、今でもこの立場に変わりはないか?」とする記者の質問に対し、「もちろんだ。私は1つのイデオロギーとしてのシオニズムを崩壊させうるいくつかの潮流を見て取っている。この潮流は私が記事を執筆して以来増加している」と述べました。
イスラエル政権は2023年10月7日以来、西側諸国の全面的な支援を受けてパレスチナ・ガザ地区及びヨルダン川西岸で、防衛手段を持たないパレスチナ被抑圧民に対する新たな大量虐殺を開始しました。
最新の報告によると、イスラエルによるガザ攻撃で現在までに4万3000人以上のパレスチナ人が殉教し、10万7000人以上が負傷しています。
シオニストが牛耳るイスラエル政権という構造は、英国の植民地主義計画及び、さまざまな国からのパレスチナの地へのユダヤ人移民を通じて1917年に確立され、その存在は1948年に宣言されました。それ以来、パレスチナ人の大量虐殺と彼らの全領土占領を目的に様々な大量殺害計画が実行されてきました。
これに対し、イランを筆頭とする多くの国は、植民地政権としてのイスラエル解体および、ユダヤ人の元の国への帰還を真剣に支持しています。