ネタニヤフ氏が窮地に陥った経緯とは?
(last modified Mon, 20 Jan 2025 12:16:06 GMT )
1月 20, 2025 21:16 Asia/Tokyo
  • ネタニヤフ氏が窮地に陥った経緯とは?
    ネタニヤフ氏が窮地に陥った経緯とは?

イスラエル問題のアナリストは、同政権のベンヤミン・ネタニヤフ首相が窮地に陥っており、内心では受け入れたくないハマスとの停戦合意について世論を説得したいと考えていると見ています。

【ParsToday西アジア】 イスラエル問題の専門家やアナリストは、ネタニヤフ首相は停戦と人質交換に向けて世論を説得しようとする一方で、自身は内心では賛成していないとの見解を示しています。イスラエル問題の専門家でパレスチナ人ジャーナリストのターメル・アルミスハール氏は、「イスラエルは停戦発効の2日前に反対意見を抑え込めなかったため、人質交換の第一段階の実施を阻止しようとした」と語りました。

同氏はまた、「交換の第一段階では、優先順位に従って民間人女性、軍人女性、軍人男性を含むイスラエル人33人の解放と、死亡した人質の遺体の返還が含まれる。イスラエル人民間女性1人の解放につきイスラエル側に拘束されているパレスチナ人女性30人が、また軍人女性1人につき、パレスチナ人女性30人と重刑に服している囚人20人が釈放されることになっている」と解説しました。

シオニズム問題の専門家モハナド・ムスタファ氏も、「ネタニヤフ首相は政界入りして以来、最も厳しい条件に置かれている」とし、「ネタニヤフ首相は演説で非常に弱気な態度を見せ、彼自身が停戦合意に納得していないことを印象付け、内外の圧力によって止むなく受諾した合意を受け入れるようイスラエル世論を説得しようとした」と語りました。

さらに、政治専門家のサイード・ズィヤード氏は「ネタニヤフ首相がガザ戦争の終結を宣言することはできない。そのようなことをすれば、(汚職などで起訴されている)自らの身が危うくなるからだ」と述べました。

イスラエルは1年3カ月という長きにわたる犯罪と大量虐殺の末、ハマスとの間で停戦に合意し、19日に発効しました。停戦をめぐってはイスラエル政権内部からもハマスに対する敗北であるとする声が出ています。

 


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