隠れた抵抗都市:イスラエルを驚愕させた謎
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あるイスラエル人アナリストが、パレスチナ・ガザ地区に掘削された抵抗勢力のトンネルの収容能力に驚きを示しました。
(last modified 2025-07-15T04:11:49+00:00 )
7月 14, 2025 14:23 Asia/Tokyo
  • 隠れた抵抗都市:イスラエルを驚愕させた謎とは?
    隠れた抵抗都市:イスラエルを驚愕させた謎とは?

あるイスラエル人アナリストが、パレスチナ・ガザ地区に掘削された抵抗勢力のトンネルの収容能力に驚きを示しました。

ガザ紛争が始まって2年近くが経過しましたが、シオニストらは抵抗勢力のトンネルがもたらす危険の大きさに舌を巻いています。パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスの広大なトンネル網は「地下都市」と化しており、軍事的な難関であるだけでなく、ハマスに対峙するシオニスト政権イスラエルにとって1つの大きな戦略的な謎でもあります。

政治アナリストらの間では、イスラエルがハマス殲滅という主張を達成できなかったことに加え、今やより組織化され洗練された抵抗に直面していると考えられています。

イスラエルメディアによれば、イスラエル軍はこれらのトンネル建設というハマスの能力を目の前にしながら、抵抗勢力の射程範囲から自軍の部隊を隠れさせることさえできず、下水道に避難しているということです。これに先立ち、イスラエルの第14チャンネルTVのヒッレル・ビトン(Hillel Biton)記者は、複数発のミサイルが発射された後にサイレンが鳴る中で、命の危険を感じて下水道に隠れるシオニスト兵士の映像を公開しました。

【ParsToday西アジア】タスニーム通信によりますと、シオニスト系新聞イディオト・アハロノトの軍事アナリスト、ユスィ・イェホシュア(Yusi Yehoshua)氏は、ガザ地区にある抵抗勢力のトンネルについて「陸上では一瞬で海に辿り着くことができるが、足元にはもう一つの完全な都市がある」と語っています。

また「ガザ地区の地下に作られたインフラは、その辺の一商店で購入した機材が置かれ簡単に破壊できる休憩室で終わるものではなく、それを解体するためには組織的かつ専門的な手段が必要だ」と述べました。

 

イスラエル予備役ブリック将軍:「ハマスは軍事圧力では打倒不可能」

一方、イスラエル予備役のイツハク・ブリック(Itzhak Brik)将軍は、「エヤル・ザミール・イスラエル合同参謀本部議長はシオニストに嘘をついており、軍事的圧力による捕虜返還およびハマスの打倒は不可能だと認識している」と語りました。また「ハマスは本来の勢力を取り戻しているため、その打倒・殲滅は不可能だ」と述べています。

 

イスラエル人アナリスト:「ハマスのトンネルは破壊できない」

もう一人のイスラエル人アナリスト、ガイ・ブレイク(Guy Blake)氏も今月11日夜にイスラエルの第12チャンネルTVで行われた討論において「今から約1年半前の2024年1月24日、私はこのスタジオにおいて米国際情報サイトWSJウォールストリート・ジャーナルを論拠とし、米国諜報機関の理論によれば、イスラエル軍はハマスのトンネル全体のうち30%しか破壊できなかったと述べた」とコメントしました。また「当時、スタジオにいた他の面々も私を攻撃し、有名な司会者の一人までがネット上の個人用ページで、虚偽の情報開示を理由として私を非難した」と強調しています。

さらに「その後、当時ネタニヤフ・イスラエル首相は、決定的な勝利まであと一歩だと主張していた。それから1年半が経ち、我々はまだこのスタジオに一堂に会しているが、著名なプレゼンター兼専門家のアミット・セガル(Amit Segal)氏は数週間前に、イスラエル軍がハマスのトンネル全体の25%も破壊できていないと発表している」と述べました。

このアナリストは最後に「要するに、我々は残りのハマスのトンネルを破壊できず、ハマスの構成員全員のせん滅は不可能であることを受け入れねばならない」と結びました。

 


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