西アジア情勢 | ガザ・シリア関連ニュース、シオニスト兵士の間で薬物服用が蔓延
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薬物を服用中のシオニスト兵
シオニスト政権イスラエル軍の戦車は現在、空からの支援を受けながらガザ南部に向けて進軍しており、パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスの殲滅を目指してのガザ完全占領計画が進行中です。
同時に、シオニスト勢力はシリア領ゴラン高原での入植地新設を目論んでおり、シリア・クネイトラ県の村々を襲撃しました。仲介役のエジプトおよびカタールが停戦と捕虜交換でハマスと合意した中で、イスラエル財務相は停戦を拒否し、軍事的圧力行使の続行を求めました。一方、国連はこれらの動向がもたらす人道面での壊滅的な影響について警告を発しています。
【ParsToday西アジア】このニュースでは、西アジアの情勢について取り上げます。
イスラエル軍の戦車がガザ市南部へ進撃
イスラエル軍の戦車は空からの支援を受け、ガザ市南部サブラ地区へ進撃しました。これは「ギデオンの戦車作戦」の一環であり、ガザ地区の再占領を目指す試みとされています。イスラエルの公用語・ヘブライ語メディアの報道によれば、この緊急作戦はハマスへの更なる打撃とガザ地区の戦略的拠点の制圧を目的として開始されました。ネタニヤフ・イスラエル首相はガザ地区南部を現地視察するとともに軍司令官らに対し、同地区の完全占領計画を伝えました。この計画には、約100万人のパレスチナ人を強制退去させ、市街地と難民キャンプを占拠することが含まれています。一方、ハマス及びそのほかのパレスチナ抵抗勢力は、エジプトとカタールの仲介による停戦提案に前向きな反応を示しています。
シオニスト、クネイトラ県攻撃と同時にシリアでの入植地建設を画策
ヘブライ語とアラビア語の情報筋によりますと、シオニスト入植者によるシリア領ゴラン高原への新たな入植地建設の試みは、シリア・クネイトラ県内村落へのシオニスト政権軍の侵入と同時に行われました。パレスチナ・ヨルダン川西岸北部に居住するシオニスト入植者集団は挑発的な行動として、国境を越えてシリア領ゴラン高原にノフェイ・ハバシャン(Nofei Habashan)と呼ばれる入植地の建設を試みています。これらの人々は子供たちを伴って象徴的な礎石を据えましたが、イスラエル軍の介入により撤退を余儀なくされました。同時に、シオニスト軍は装甲車でクネイトラ県アイン・ジワン村に侵入し、オートバイに発砲した後、民家に侵入、物色しました。これらの行動は、ゴラン高原国境における安全保障とイデオロギー的進出の確立というイスラエル政権の政策の枠組みの中で行われています。
イスラエル財務相が停戦に反対、ガザへの圧力続行を主張
スモトリッチ・イスラエル財務相は部分的な停戦提案を拒否し、ガザ占領の続行、ハマスとの全面対決、そしてガザ地区の完全封鎖を支持しました。またSNSへの投稿において、捕虜交換・停戦に向けた交渉の途中での一切の停止を拒否し、「ハマスは破壊を恐れて自らの提案を調整しただけだ」と主張しています。また人質全員の完全な返還を求めるとともに、軍事的圧力の続行の必要性を指摘しました。この立場は、仲介国のエジプトとカタールがハマスに停戦と捕虜交換の合意を取り付けたことで明らかになったものですが、イスラエルの反対によりその実施は不透明となっています。
国連、イスラエル軍のガザ地区計画による人道面での影響を警告
OCHA国連人道問題調整事務所は、イスラエル軍の計画によりガザ住民が壊滅的な被害を受け、強制退去・避難を強いられる事態に警鐘を鳴らしました。国連は「ガザ地区の86%以上が退去命令または軍事地域に指定されており、同地区南部の複数の病院は本来の可能性の数倍の容量で活動している」と発表しています。OCHAはまた、ガザ地区各地への自由な立ち入りと人道支援物資の搬入を強調しつつ、人道状況のさらなる悪化を警告しています。数十万人もの人々が住処を追われることは強制的な退去、ひいては人道的大惨事をまねく可能性があります。
仲介国・エジプトとカタールが提案した停戦計画の詳細
ハマス及びそのほかのパレスチナ抵抗勢力は、仲介国であるエジプトとカタールの仲介者が提案した停戦計画に合意しました。この計画には、イスラエル軍の撤退と捕虜交換が含まれています。この計画では、イスラエル政権がガザ北部と東部の1000メートル内奥まで撤退し、終身刑囚を含むパレスチナ人捕虜200人を釈放する代わりに、イスラエル人捕虜10人を釈放することが提案されています。また、燃料、水、電力、病院の再建などの人道支援もガザ地区に送られ、ガザ南部ラファ検問所も再開されます。しかし、イスラエル政権が停戦計画に反対していることは、合意成功の可能性を大きく低下させています。
ヘブライ語紙;「シオニスト軍内で薬物服用が蔓延」
ヘブライ語新聞イディオト・アハロノトは、シオニスト軍内で向精神薬と麻薬の使用が憂慮されるレベルにまで増加していると報じました。この報道によれば、イスラエル兵の間ではアルコール消費に加え、麻薬と向精神薬の服用がますます蔓延しており、この傾向がもたらす影響について警告する声が高まっています。また、ガザ紛争に参戦した元兵士の多くが自殺しており、この問題は安全保障上および心理上の懸念を引き起こしています。