イスラエル政権は水の専門家なのか?
8月 27, 2025 16:50 Asia/Tokyo
-
シオニスト政権イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相
シオニスト政権イスラエルのネタニヤフ首相は自政権を水の専門家とみなしており、イラン国民へのメッセージの中で、この政権が水の危機を解決する鍵を握っていることを伝えようとしています。
ネタニヤフ首相は最近、イランにおける水の危機について言及した動画メッセージにおいて「イスラエルは干ばつ対策の専門家だ」と主張し、イラン国民に対し「自由と十分な水」を求めて街頭に繰り出すよう呼びかけました。
【ParsToday西アジア】イルナー通信によりますと、こうした主張は近年、様々なメッセージ(2018年を含む)で繰り返されています。
WRI世界資源研究所によれば、イスラエル政権は水ストレスの点で世界で第9位にランクされており、惨憺たる状況にあります。
イスラエル占領地の年間降水量は平均435mmで、世界平均(1000mm)を大きく下回っています。占領地の降水は主に北部と冬季に発生し、南部のネゲブ砂漠はほぼ乾燥しています。地表水と地下水資源は過去100年間で最低水準にあり、年間15億立方メートルから20億立方メートルもの水不足は、イスラエル政権の年間総消費量にほぼ匹敵します。2022年8月の米CNNの報道によれば、イスラエル現政権は地中海からの水の汲み上げなどの解決策を迫られており、占領地の状況は深刻なものとなっています。
イスラエルの水消費の大部分は自前の技術によるものではなく、パレスチナ・ヨルダン川西岸及びガザ地区における資源の支配によるものです。イスラエルがヨルダン川西岸に横たわる山岳帯水層の80~85%を汲み上げているのに対し、パレスチナ人が利用できるのはわずか15%に留まっています。
タグ