カタール「イスラエルによるハマス幹部住居への攻撃は卑怯、妥協の余地なし」
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カタール外務省
カタール外務省は9日、首都ドーハにあるハマス政治局員ら数名の住居にイスラエルが爆弾攻撃を仕掛けたことについて「最も強い言葉で非難する」とし、「カタール国民と居住者の安全に対する重大な脅迫である」と強調しました。
【ParsToday西アジア】イルナー通信によりますと、カタール外務省は9日火曜、イスラエル政権がドーハにあるハマス政治事務所のメンバー数名の住宅を攻撃したことを受けて、「この卑劣な行為はすべての国際法規への公然たる違反であり、カタール国民と同国の住民の安全および健康に対する危険な脅威である」と表明しています。
同省はまた、イスラエルの「挑発的で無謀な行動」を強く非難するとともに、「カタール政府は国家の安全と主権を狙った行動を決して容認・黙認しない」と強調しました。
この声明ではまた、今回の攻撃の規模・全容に関する調査が「最高レベルで」行われている、とされています。この声明は、「イスラエル軍がドーハにあるハマス事務所を空爆した」とメディアが報じたことを受けて発表されました。
この報道によりますと、ハマス関係者の1人はカタール国営衛星通信アルジャジーラのインタビューで「ドーハでの会合中にハマス交渉団のメンバーが襲撃された。イスラエル軍機を用いて行われたこの暗殺作戦では、12回にわたり大規模な爆発が発生した」と認めています。
速報によれば、ハマスの幹部ハリル・アル・ハイヤ氏が殉教したとされていましたが、関係筋の話ではハイヤ氏は生き延びたもようです。
一方、ロシア・スプートニク通信はイスラエル・メディアの報道として「ドーハへの攻撃は、ハリル・アル=ハイヤ幹部、ハレド・メシャール氏、ムサ・アブ・マルズーク氏、ザヒル・ジャバリン氏、ムハンマド・ダルウィーシュ氏、フサム・バドラン氏、タヘル・アル=ヌヌ氏を含むハマス幹部7名を標的としたと推定される」と報じました。もっとも、ハマス側はこの情報をまだ確認していません。
イスラエルによるドーハ攻撃は米国のゴーサインによるもの
なお、イスラエル軍のラジオ放送はこの点に関して「米国がイスラエルに対しドーハでの暗殺作戦の実行にゴーサインを出した」と発表しました。