ハマスはシオニスト捕虜をどう扱ったのか?
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ハマスはシオニスト捕虜をどう扱ったのか?
シオニスト政権イスラエルの情報筋が、ガザからの釈放後に生存するシオニスト捕虜全員の健康状態が良好であると認めた一方で、パレスチナ情報筋からの報告では、シオニスト占領軍により長年にわたる厳しい拷問を受けてきたパレスチナ人捕虜の惨状が明らかになっています。
【ParsToday西アジア】シオニスト筋は13日月曜、エジプト・シナイ半島南部シャルム・エル・シェイクでのガザ停戦交渉の第1段階の合意に従って、生存しているシオニスト捕虜20人全員が2段階に分けて赤十字から引き渡され、全員の健康状態が良好であることを確認しました。
この点に関して、イスラエルの第13チャンネルTVは釈放されたシオニスト捕虜らの写真を公開し、彼らの健康状態が良好であるとの評価を示しました。
また、イスラエルの医療機関は、ICRC赤十字国際員会から引き渡されたシオニスト捕虜全員の身体的状態が極めて良好で、完全に健康であることを確認しています。
イスラエルの相手側であるパレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスは人道的配慮から、シオニスト捕虜を釈放する前に彼らに対し、自らの家族とのビデオ通話および、健康状態を報告することを許可していました。
シオニスト捕虜らの健康状態が極めて良好である一方で、釈放前のパレスチナ人捕虜に対するイスラエル軍側の非人道的かつ非常識な扱いを示す衝撃的な動画が、SNS上で公開されています。
これらの動画は世論に対し、シオニスト占領軍の非人道的な行動や不面目よりも、苦しむパレスチナ人捕虜の身体に及ぼす占領軍の拷問の影響の方が大きいことを強調しています。これらの動画において、彼らは目を瞑らされ両手を縛られた状態で背中を曲げて歩いており、シオニスト強奪政権側は彼らを「危険なテロリスト」呼ばわりしています。
こうした中、1万1000人以上のパレスチナ人がイスラエルの刑務所で拷問、飢餓、医療ケアの不徹底に苦しんでいます。人権報告書やパレスチナ・イスラエル双方のメディアによれば、彼らの多くはイスラエルの刑務所の劣悪な環境が原因で命を落としています。
同時に、これらの人権団体によれば、一昨年10月7日の「アクサーの嵐」作戦以降、すでに過密状態のイスラエル側刑務所の状況はパレスチナ人囚人にとってさらに悲惨で危険なものになったということです。
釈放されたパレスチナ人捕虜らは、これらの刑務所でさまざまな手段により精神的・肉体的拷問を受けた様子を語るとともに、彼らからシオニストらが医療や十分な食料供与を奪ったとも述べています。
加えて、パレスチナ情報筋は「イスラエル占領軍の刑務所から釈放される予定のパレスチナ人捕虜のリストには不明瞭な点が数多く見られ、シオニスト政権は合意に反してリストを操作し、ガザ抵抗組織の要人らの一部の釈放を阻もうとしている」としています。